いつもありがとうございます。
レオレオニのじぶんだけのいろ いろいろさがしたカメレオンのはなし をよく息子と読んでいます。
初めは双子をみつけて一緒に生きていくことにすごく感動しました。
でも何回も読んでいくうちに、そもそもなんで
じぶんだけのいろ を持っていることが
よし、とされているのかな?
周りに合わせて色を変えられるカメレオンて
すごいことなのに!!という気持ちになりました。
周りに合わせて色を変えられる自分に
誇りをもっていく、というのもありでしょうか?
レオ・レオニのカメレオンの話しは奇跡の物語といえます。レオニが発見した奇跡の物語です。わたしの臨床も、長い年月をかけてようやくそこへたどり着いた感じです。心理学にはいろいろな理論がありますが、現在のわたしの理論の原点が、あのカメレオンの話しなのです。
あなたがカメレオンのように周りに合わせて色を変えていくならば、それがあなたです。そのあなたに誇りを持ちましょう。
- 自分の色は持たなくていい
- 自分という個性は必要ない
- 必要なのは、あなたと「一緒に」色を変えてくれる友だち
- 色を変えてくれるとは「共感してくれる」という意味
上の4つのことは珠玉の真実です。
効率性、生産性、独自性が重視される世の中において、個性がないことがいかに重要であるか、レオニはそんな直球を投げてきます。生きることに行き詰まったら、レオニの絵本をめくりましょう。
そしてあなたの現在地点を確認しましょう。大切なのは、あなたが一緒に変わることができること、そして、双子のように一緒に変わってくれる友だちがいることです。
そんな友だちがいまはいないかもしれません。しかしあなたが個性を求めることを捨てて、一緒に変わることができることに気づいていけば、一緒に変わることに恐怖がなくなっていけば、双子の友だちは現れるでしょう。
精神科医のコフートはこの状態を「双子自己対象」と名付けました。
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