自己肯定感について質問です。
自己肯定感を上げよう、というようなことが盛んに言われる昨今ですが、自己肯定感は低いままではダメなのでしょうか。
私は高間先生のカウンセリングを受け、長い時間をかけて自分自身を把握し、今は日々の生活が自由でナチュラルで、以前は考えられなかったほどの明るい日々です。
だけれど、私の芯に残る問題の根源はなくならないですし、自己肯定感が高いかと言われるとそうではありません。自己肯定感の低い自分を認められるようになった(ポンコツだからすぐ鬱っぽくなるんだよ私は、、って客観的に俯瞰視してる感じ)です。
これは自己肯定感が低いままと考えて良いかと思うのですが(そこが違いますか?)、この場合、もっと自己肯定感を上げていく必要があるのでしょうか。
自己肯定感は確かに低くてもいいですよね。自己否定満載でも確かによさそうです。これはカウンセリングの理論から言えることです。
カウンセリングの基礎は「受容」です。受容されるとこれまで固着していたものが変容(緩む)可能性があります。
- 何かを変えようとしないこと
- 変えるものなど何もないこと
これが受容ですね。例えば認知行動療法は変容が促されないという欠点があります。認知的なセラピーでは「歪んだ思考を変えよう」とするからです。思考は簡単に変わったとしても感情がいうことをききません。ですから変えようとしないことがセラピーには重要であると分かります。
■受容されるとこころが緩む
自己否定を肯定されると、自己肯定に転じるという心理マジックがあります。マジックといいましたが「心理の鉄則」です。どういう鉄則かというと、これも「受容」と結びついています。
- 受容されればこころが自由(自然体)になる
自己否定を肯定=カウンセラーによる受容、自己肯定に転じる=こころが自由(自然体)になる、この公式です。
ポンコさんの自己肯定感は十分に上がっていると思いますよ。
私は高間先生のカウンセリングを受け、長い時間をかけて自分自身を把握し、今は日々の生活が自由でナチュラルで、以前は考えられなかったほどの明るい日々です。
こういう感想をいただいており、これはカウンセリングによってあなたのこころの凝りのようなものが受容される体験を通して、あなたのこころが自由にナチュラルに息を吹き返して、明るい日々を送れるようになったということでしょう。
自己否定を肯定されると、自己肯定に転じたわけです。良かったです☺
■自己否定とは異なる根源的なダークマター
私の芯に残る問題の根源はなくならない
この「根源」については、あなたがこれから死ぬまでに取り組んでいくことになるでしょう。つまりコンプレックスをあなた自身の中に統合していく作業です。ユングは人生の後半、中年期にそれが起こると言っています。
彼は中年期には個性化、つまり自分のコンプレックスを自分の中に統合していく作業が始まると言っています。
これは自己肯定とは別物と考えていいかもしれません。いや自己肯定は含んでいますが、もっと根源的なダークマターです。
中年期は30代後半から60代前半まで。この30年という長い年月をかけて、自分がコンプレックと思っているものを自分のセルフに統合していくのです。目がくらむ長さですが、人生において一番充実する中年期ゆえにできることなのかもしれません。
■自己肯定は身体に連動している
自己肯定感に関する私の固定tweetを紹介しておきましょう。
自己肯定感の低い人は、自分を愛するという感覚が分かりません。自分を喜ばせる意味を知りません。それでは幸せになれないでしょう。
・今日はぐっすり寝たな
・これ美味しいなー
そういう(健全な)自己愛体験をしていくと、孤独をツマミにして飲む酒も美味しく感じるようになるはず☺
このtweetは自己肯定感を上げるための秘訣が書いてあります。世の中の自己啓発本などは成功体験を重ねる的なことが書かれていますが、私の体験からしても、それは一瞬の出来事のように思います。そういう体験をしても自己肯定感はなかなか高まるものではありません。
それよりもあなたの感覚にフィットしたことをやり続けると自己肯定は高まるよ、ということをお伝えするためのtweetです。つまり人間性の回復ですね。
身体とこころはいつも連動しています。あなたの身体の声、感覚の声は、あなたの幸せに連動しているのです。
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