自分は何の価値もない必要のない存在だと感じれると痛みと同時にじんわりとした安堵感が広がります。
これは「どうせ自分なんて」と先に予防線を張ることで期待が裏切られることで傷つくことを最小限に抑えようという思春期心性の特性でしょうか?
質問は回答が閉め切られています
ソレア心理カウンセリングセンター 回答しました 2023年1月17日
自分の無価値感に安心するのは、そういう「無価値な自分」に馴染んできたからです。
それは予防線のこともあるし、本心からそのように思っている場合もあります。つまり無価値に思う状態というのはさまざまにあるということです。これだ!というふうには決められません。
■代表例|5つの無価値感
例えば…
- ➊普通に日常生活を送っていたのに、突然PTSDを負ったときなどは自分の無価値感を感じることがあります。この場合は、急に無価値感が降ってくるようなものです。つまり成人期の心性ですね。
- ➋うつ病の方も無価値感を感じたりしますね。こちらも成人期の心性です。
- ➌10~20代の思春期の場合は、人の目に敏感ですのでちょっとしたことで「どうせ自分は…」という無価値感に落とされることは頻繁にあるでしょう。こちらは質問者さんのいう「予防線」ですね。こころの状態としては「スネて」いる状態です。
- ➍30代以降の愛着不全の人も上の思春期に準じます。こちらは思春期心性になります。
- ❺愛着障害の人の場合は、予防線をはるという余裕はないので、本気で無価値感を生きています。複雑性PTSDの場合もここに入ります。
■日頃から馴染んでいる無価値感
背景によって無価値感は異なりますが、➊PTSDと➋うつ病を除いてはすべて、日ごろから無価値に馴染んでいることは、表面上は一致しています。
■成人期の場合は突然(あるいは徐々に)無価値に思う
PTSD➊の場合、メンタルに何の不調もなくいきている成人期の人でも無価値感が押し寄せることがあるのです。うつ病➋の人は徐々に無価値感が広がっていきます。そして気づいたら身体が動かなくなっています。
■無価値感に襲われているとき
- 慢性的な無価値感があるならカウンセラーに相談しましょう。
- 突然の無価値感を感じたときも、ぜひカウンセリングを検討してください。
- 長年生きていく中で老年期にさしかった人が無価値感を感じている場合もカウンセリングで相談しましょう。
- 思春期の場合は、親御さんがお子さんの無価値感を見守っていましょう。必要なら家族相談を検討してください。
厚生労働省のサイトにも、「うつ病」に限定ではありますが、無価値感についての記載があります。参考までにリンクを張っておきます。
□この回答についてご意見・ご感想などをお聞かせください。コメント欄でお待ちしております。
□質問箱リストへ戻る https://solea.me/questions/
ソレア心理カウンセリングセンター ベストアンサーを選択しました 2023年1月17日