どう考えてもこの人に近付くと傷付けられるだろうとわかっている相手に強く惹かれるのは無意識下でどういう心理が働くからですか?そしてそうならないように変えていく方法はありますか?
自分を傷つける人を「リスクの高い人」と読み替えて解説します。「リスクの高い人に憧れる心理」というものは普通の人でも持っています。しかし愛着の有無によってその心理背景は違うでしょう。ハイリスクな人々を High Risk Person (HRP)と呼んで解説します。
■HRPに惹かれる、愛着に問題のある人の心理背景
愛着障害の人は、最低の環境を生きてきた人なので、最低の環境に馴染んでいます。そのため最低の環境を提供してくれるリスクの高い人を選択しがちです。
愛着不全の人は、自分のことを24時間見ていてほしいので、相手と共依存関係になれる人を探しています。そういう人はDV気質の人々ですね。暴力を振るったらそのあと猫なで声で優しくなる。殴られつつも一生懸命世話を焼くわけです。そうすることで自分への注意を惹きつけておきます。
■HRPに惹かれる、愛着に問題のない人の心理背景
世の中の人の大半は、普通の愛着関係で育っています。しかしそんな人でもHRPに惹かれることがあります。これは「ちょい悪」な言動が魅力的に映るからです。
ただ惹かれはしますが、愛着に問題ある人のように、そこに没入していくことはありません。関係が深まっていくとき危険だと察知した瞬間に、HRPから逃げる行動にでます。逃げ遅れると危険に捕まってしまいますが、その傾向は思春期に多くありそうですね。この理由もなんとなくお分かりになるのではないでしょうか。
HRPのリスクが高い傾向は自分に対してもリスクをもっており、早死にするかもしれません。そのため早く子孫を残さないといけません。結果、フェロモンの放出量も半端ないですし、そのフェロモンに反応してしまう人も多いのは、生物学的な反応ともいえそうです。
□この回答について意見・感想などをお聞かせください。コメント欄でお待ちしております。
□質問箱リストへ戻る https://solea.me/questions/