とあるカウンセリングルームのHPに、自傷癖 (希死念慮含む)がある方のカウンセリングは受けないと書いているのを見ました。 また他の カウンセリングルームでも投薬治療中の方は受けないとありました。いずれも臨床心理士が運営するカウンセリングルームでした。
これはどのような理由が考えられますか?
そういう人にこそカウンセリングが必要な気がするので不思議に思いました。
□Twitter質問箱からの質問です□
確かにカウンセリングルームによっては、下記の人びとを排除しています。
- 希死念慮のある人
- 投薬中の人
- 通院中で、カウンセリングの許可が医者から出ない人
これは医者側も同じことで、希死念慮のある人を排除しているクリニックもあります。
この理由は、
- リスクの高い人を引き受けない
からです。これは自分の限界を認めていることですので、正直な心理士(あるいは医者)であるとはいえるでしょう。
ただおっしゃるように、
こういう人にこそカウンセリングが必要なのです。
ソレアでは相談者の方を限定することはやっておりません。すべての人にオープンです。その中で投薬したほうが良い方には、私が懇意(こんい)にしている病院を紹介させてもらっています。病院とカウンセリングの二軸でやっていくわけですね。
私が公けにカウンセリングを始めたのは現代催眠療法が初めでしたが、そのときの先生に教えられたことがありました。それが今回の質問箱にかぶってくる話で、
- 通院中の人を受けない
- 投薬中の人を受けない
これは催眠療法という侵襲性を考えたら仕方のないことだったのかもしれません。しかし、この制限を加えずにセラピーをやっている催眠療法家は少なくありません。ですから、私の催眠の先生はカウンセラーの良心を教えてくれたのです。しかし同時に、催眠療法の限界を感じた瞬間でした。そして時間はかかりましたが、希死念慮のある人にもっとも有効で安全なセラピーを発見します。
それが今のスタイルである、受容と傾聴を中心にしたマインドフルなカウンセリングです。
ラジオでも配信しました。ソレアの場合も話していますのでご視聴ください▽