以前、愛着障害の原因になる精神障害(脳機能障害)は主に統合失調症とあり、双極性障害と認知症は違うという旨を書かれてた記憶があります。(認知症は通常、高齢になってからなので母親として養育者となる場合は若年性の認知症となり、より少ないというのは想像できますが)
そうご説明された理由として、確か統合失調症は発症により精神発達が学童期に退行してしまうが、双極性障害と認知症はそうでない(成人期を保つ)と拝読できたのですが、間違った読み方でしょうか…?
すみません、どの記事で言及されてたのか上手く探せず、もしかしていくつかの文で説明されてたことを、自分で勝手に繋ぎ合わせて誤理解してるのかもしれません。
末筆になりますが、いつもありがとうございます。緊急性のあるご質問をどうぞご優先下さい。
子どもを愛着障害にする親側の精神疾患は何か?という質問ですね。
- 軽度知的能力障害
- 境界知能
この2つがメインです。これに次の病態が影響することもあります。
- 統合失調症
- 重度のうつ病
- 発達障害(ASDやADHD)
発達障害は知能の問題も併発していることが多いため、例えばASDと診断されていても「境界知能」の部分で子どもへの虐待が発生していると見立てることもできます。
ASDはその程度(スペクトラム)によりますが、知能の問題がなくても自閉すぎる場合、子どもへの虐待が発生していることがあります。病態は違いますが、自閉すぎると重度のうつ病のような印象に近くなりますね。
ですから重度のうつ病もここに入ってくるのです。しかし割合は少ないです。
ASDは統合失調症とのスペクトラム、ADHDは反社会性パーソナリティ障害とのスペクトラムをもっており、それらが虐待につながる場合もあります。
こうやってみてくると、発達障害の親と彼らの虐待行動については、詳細に検討が必要だということです。親が〇〇障害だから子どもへの虐待は発生していると一口には片づけられないということですね。
統合失調症は発症により精神発達が学童期に退行してしまうが、双極性障害と認知症はそうでない(成人期を保つ)
これはその通りです。以前どこかで解説しました。