下記の記事について質問させてください。
ここでは、【思春期心性+心理的虐待】につながる原因が挙げられていますが、
もう少し詳しくお教えいただけませんでしょうか。
ここに書かれているのは、母子間の愛着は成立しているにも関わらず、
母親が継続的に強いストレスに晒されることで子どもが虐待を受けることもあるということでしょうか。
また、この場合、
子どもを愛着障害として見るか、愛着不全として見るかどちらのほうが良いのでしょうか。
その判断基準なども含めて可能な範囲でお教えいただけますと幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
この質問は最も回答が難しいものになります。
おまけに、私が書いた記事には不備があり、心理的虐待を社会的ネグレクトに修正しました。申し訳ありません。心理的ネグレクトと書くところを心理的虐待と書いてしまって、混乱した記事になっていたことをお詫び申し上げます。
心理的ネグレクトとは社会的(情緒的)ネグレクトと同じ意味です。
その訂正の上で、お答えすると、母親が思春期心性つまり愛着不全でも社会的ネグレクトをしている場合があるということで、社会的ネグレクトは目にみえない【虐待】ですので、子どもは【愛着障害】として扱います。
愛着不全の母親が子どもに対して社会的ネグレクトをするのはまれですが、臨床的にそういうケースに出会うこともあります。この場合は、夫の思春期心性が強烈であるか、あるいは夫の家系からの虐待の余波を受けているときもあります。つまり夫が異邦人(被虐)であるときですね。
これ以上のことは、スーパービジョンを受けてください。学童期・思春期で社会的ネグレクトを受けたケースの知見は累積中ですので、また数年したらもっと確定的にお話できるかと思いますが、これは専門的すぎるので質問箱としては、このへんまででお願いします。