高間先生,こんにちは。いつもブログ等拝見しています。
私は,確実に目標を達成させるために,ときに必要な「焦らずに待つ」「正しく備える」ということが苦手です。
同年代の子と比べた時の劣等感や幼少期・学生時代に自分が得ることができなかった物を挽回したい衝動にかられ,「早く達成したい,」「追いつきたい,追いつかないといけない」という焦りが出てきて
金銭的な準備が目標地点まで少し届いてないのに始めようとしたり,自分のペースで着実に歩んで進めればいい物事なのに一気に様々なことをやろうとして自分のキャパを超えてしまい目標達成できないことが多いです。
何より頭の中で「早く,早く」「達成しないと怒られてしまう」という強迫的な声?が聞こえてきます。
質問を書きながら感じたのですが,このようなことが起きている要因の一つに,早く達成しないと親に見てもらえない,褒めてもらえないからといったものが関連しているように感じました。
こういったことは愛着障害/愛着不全の方の特徴としてよく見られたりするのでしょうか
ご自身で書かれているように、「目的を「達成」しなければならない」という気持ちが強すぎるのではないでしょうか。達成という亡霊に憑りつかれているのです。
目的など達成しなくてもいいんですよ。途中で別の目的にシフトしてもいいし、やり始めたらつまらなくなってやめてもいいのです。達成は結果でしかないのです。気が付いたら達成していた…その程度のものなのです。
■自分を縛る価値観からの離脱
目的なんぞを目的としたら、それこそとても窮屈な人生になってしまいます。あなたはもっと自由に生きていいのですよ。世の中で成果を出さなければいけない、お金を稼がないといけない、そんな一般的な社会的な自分に縛られているのかもしれません。
そんなものを目的としたら自由なあなたが眠ったままになります。あなたの中の眠っている者を目覚めさせること。それが目覚めれば、勤勉・忍耐・謙虚などに囚われて生きている人生観が変わるでしょう。
これはニーチェのツァラトストラに書かれていることです。ラクダから獅子になるくだりです。
■第三反抗期を経て獲得する自由|中年期の課題
精神科医の泉谷閑示はこれを第三反抗期と呼んでいます。これを私的に解釈すると、中年期のアイデンティティの再構築の時期でしょう。40代~50代の時期ですね。
- 第一反抗期(イヤイヤ期)と第二反抗期(思春期)は母親からの離脱
- 第三反抗期(中年期)は自分を縛る価値観からの離脱
どれも自由を回復させるための反抗ですね。
■達成を捨てよう
確かに達成できないと親に見捨てられるという愛着不全傾向の強い人は、達成にこだわる傾向があります。具体的には達成ということは考えず取り組むことだと思います。
達成という亡霊が出てくるのは、あなたの思考の仕業(しわざ)です。こころ(感情)と身体(感覚)を回復させることです。ともすれば思考がよろよろと忍び寄ってくるでしょう。その都度、自由を回復しようと試みれば、あなたのこころは嬉しがって躍動的な毎日をすごせるでしょう。
noteの記事として深掘りしました。こちらもご覧ください。
回答ありがとうございます!
目標を達成しなくてもいいということが、自分の中になかった考えだったので戸惑いもありますが、先生に言って頂けて、少し気が楽になりホッとしました。
ありがとうございました!😊