働いていないことが何より恐ろしいのですが無職になってしまい復帰に再三失敗しています。どうしたらこの恐怖から解放されるのでしょうか。解放されることはあるのでしょうか。解放されたとしてその時わたしは人間の尊厳を捨てることになるのではないでしょうか。自分がどうしてこんなに労働に執着と恐れを持っているのかカウンセリングに通ってもわかりません。一般的にこのような考えの心理背景はどのようなことが想定できますか?
なんども復帰に失敗を重ねると、外へ出ていくのも怖くなりますね。また自分の弱さやふがいなさに怒りも覚えます。
もう働かなくてもいいと思うと、それも無間地獄に落ちていく恐怖を感じるのですね。
■労働への執着は自然なこと
働くということは人にとって生きている証のようなものなので、働くことから解放されることはないともいえます。ですから、
生きている限り、働くことに執着していくことは「自然なこと」
ではないでしょうか。あなたが感じているものは人間としての深いところにある力が作用しているともいえます。畏れ多い力が作用しているのかもしれません。
そんな力には人間は無力になります。そして無力でいいのです。抗う(あらがう)ことなく無力でいましょう。
その自然なあなたの在り方が、あなたを救済していくでしょう。働くことへの執着に対して、あるがまま、自然体でいましょう。
その過程を経て、あなたはいつかあなたの中から深淵な声を聴くかもしれません。何かをしようとせずに自然体でいることです。
■あなたを苦しめる思考
ただ「労働第一」と、あなたを縛る声もあるかもしれません。それは小さい頃からあなたを縛ってきた人生の脚本です。親から伝授されたものです。その脚本を書き換えることも必要かもしれません。
そのためのカウンセリングですが、あなたはすでにカウンセリングを受けているので、それは書き換わりつつあるかもしれません。
上の2点、自然体でいれば脚本は書き換わります。自然体であなたの人生を振り返っていけば、執着はなくなりませんが、脚本はそのうちに書き換わるでしょう。
このコツは、書き換えようとしないことです。一休さんのトンチのようですが、何かを変えようとしないことが、結果的に、変わることになります。
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