愛着障害のファンタジー崩壊後の世界について

愛着障害の人々は母親へのファンタジーの中で生きています。そのファンタジーが彼らを苦しめている原因です。

しかしファンタジーが崩壊すると、廃墟から見上げると青空が一面に広がっていることに気がつきます。その青空の中を飛ぶ一羽の鳩を見つけるでしょう。廃墟からの復興ですね。ルネサンスです。

世界がこれまでとは反転するのです。

■崩壊までの期間

しかしこれはアッという間に起きるわけではありません。崩壊はじわじわと進み、崩壊したと思っても崩壊していない場合が多いです。そこを諦めずに相談者とカウンセラーは進んでいくわけです。

崩れては積み上げ、また崩れ。この繰り返しの中で完全崩壊へ至ります。崩壊が始まって完全に崩壊するまでの時間はさまざまです。数か月で崩壊する場合もあれば、数年かかる場合もあります。

ベルリンの壁もなかなか壊れませんでしたね。それが現実です。

■崩壊後の世界

また崩壊後も世界が劇的に変わるわけではないようです。精神科医の高橋先生の本には劇的な変化が書かれているようですが、一般向けということもあるし、分かりやすいということもあって、ああいう書き方になったのではないでしょうか。

世界が変わったと実感できるのは、崩壊後しばらくたってからです。ジワジワと迫ってきます。世界ってつまらないものだったのだな、と平和に空を見上げられるようになる。そういう変化をしていきます。下記の記事を読んでいただくと、ファンタジー崩壊後のリアルな世界がわかるかと思います☺

▶愛着障害の人の回復は、症状が消えて、つまらない日常になること｜クチコミ投稿

▶愛着障害の人が教えてくれた３つの幸せ