先生のこちらのnote記事について質問がございます。
「愛着障害へのカウンセリング|積極的なマインドフルネスや積極的な傾聴を心がける」https://note.com/soleapsy/n/n9a39c181c8aa
特に「行動しても、しなくても、すべて良い」という言葉についてです。
私は今の仕事が辛く、できることなら辞めたいと思っています。
しかしそれをしてしまうといつもと同じように嫌なことから逃げた、と逃げ癖が抜けない人生を過ごし続けてしまうような気がしています。
ミスと人からの注意で頭の中が真っ白になってしまい、それらを異常に恐れるせいでさらにミスが増えたり業務に集中できなかったりと悪循環に陥り、人が怖いので良い人間関係が築けず、仕事ができるようになる前に辞めてしまう事がほとんどでした。
最近ようやくやりたいと思えることが見つかりましたが、この先どんな仕事についたとしてもすぐに辞めてしまうのではないかと、とても不安です。 自分の人生を生きられないまま終わるのは嫌です。
先に書いた「行動しても、しなくても、すべて良い」というのを見て、いつも何かから逃げている私のような人は、すべて良しとした途端に以下の状態になって抜けられなくなるのではないかと思いました。
- 嫌なことがあったら「行動しない」に全振りする
- お腹いっぱいになっても食べ続けることや恋愛などの回避行動に依存する
逃げ癖のある人が自己受容し、ここぞという時に踏ん張れるようになるために、アクティブな瞑想は効果的でしょうか?(ちなみカメハメハ瞑想を始めて3ヶ月くらい経ちました。夜寝る前に10分くらい)
また、今すぐ離れるべき嫌なことと、我慢が必要な嫌なことの違いはありますか。
お手隙の際にご回答のほどよろしくお願いいたします。
あなたはいま葛藤状態にいるのでしょう。それは苦しいかもしれませんが、あなたが推進していくためには必要なことだと思います。
最近ようやくやりたいと思えることが見つかりましたが、この先どんな仕事についたとしてもすぐに辞めてしまうのではないかと、とても不安です。
「逃げる自分を許せなくて、そんな自分から脱却したいと思っている」そんな自分もそこに居るわけですね。この自分もまぎれもないあなた(A)です。
嫌なことがあったら「行動しない」に全振りしたり、お腹いっぱいになっても食べ続けることや恋愛などの回避行動に依存する
しかし、この退行的な行動、依存的な行動に走るあなたもまぎれもないあなた(B)ですね。
そしてこの2つの葛藤状態を俯瞰しながら、こうやって質問箱に投稿しているあなたもまぎれもないあなた(C)です。
この3人のあなたがいることを知っているあなたもまぎれもないあなた(D)です。
こうやって重層的な視点でご覧になられているわけです。そしてこれらはあなたですので、AでもBでもCでもDでも、今の瞬間どの自分でもいいのです。これらの自分がいることを知っていればどの自分でもいいのです。
そこが(時間をかけて)腑に落ちていけば、あなたの世界の景色が変わってくるかもしれません。世界の構造は変わらないかもしれない。しかし景色は確実に変わります。高みから展望できるようになります。これが「行動しても、しなくても、すべて良い」ということの種明かしです。
今すぐ離れるべき嫌なことと、我慢が必要な嫌なことの違いはありますか。
あなたが「離れるべき」と思ったら離れ、「がまんしよう」と思ったらがまんする。このことを日常生活で繰り返していくことです。そうすると自分の気持ちがよく見えてくるでしょう。
つまり離れるべきこととがまんすることの差はありません。大切なのは、あなたが自分の気持ちを理解していることです。離れたいんだな、がまんしたいんだな。そういうことをちゃんと理解していることです。
これらの実践にはアクティブな瞑想は効果的に働くでしょう。