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ソレア心理カウンセリングセンター

2020.03.20(更新日:2020/04/29)  |こころカフェ(最新の心理学)

子どもにゲームをさせる3つのコツ【ゲームは依存症にならない】



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・ゲームばかりして勉強しない
・部屋でゲームに熱中して外で遊ばない





そんな子供とゲームとの関係でお悩みの方へ。ここを解決するには次の3つのコツがあります。





・ゲームは依存症にならないことを知る
・一緒にゲームをやる
・ゲーム以外に子どもが好奇心をもつものを理解する





順を追って説明していきます。





10時以降ゲーム禁止





子どもへのゲームの制限についての、もともとの発端は、香川県議会で2020年3月18日「ネット・ゲーム依存症対策条例」が成立したことです。





その内容で全国の議論の対象になった個所は、
・18歳未満の子どものゲームは、1日60分まで、休日は90分まで。
・中学生は夜9時まで、高校生は夜10時まで。





さしずめ私の世代なら、深夜放送は聞いてはいけません、という内容に匹敵します。高校生がオールナイトニッポンを聞けないのです。どんだけ~!?と思う内容です。





思い返すとこのような制限は、PTAがやってましたね。行政が表に出てこなかった。裏工作はしていたのでしょう。





ゲームは依存症にならない





ゲーム人口





今回は、子どもへの制限なので、いったいゲーム人口はどのくらいあるのかと思って調べてみました。ちょっと古いデータですが、2018年のプラネットのスマホゲームに関する意識調査です。さぞかし10代の連中はゲーム三昧なのでは?と思ったのですが、
・男性は40代で、ほぼ毎日34.4%→時間つぶし
・女性は30代で、ほぼ毎日38.2%→達成感





なんと30~40代の中年世代がゲームを支えているのです。それだと香川県の条例は10代を意識したもので、実際の使用者(30~40代)と乖離しています。でも、そこは目をつぶりましょう。





ゲームをしているとギャンブルに走る危険性がある?





結論は「ない。」のです。





ギャンブル依存とインターネットゲーム依存は違うもの





アメリカの精神疾患の診断基準であり、日本の精神医療のスタンダードでもあるDSM-5によると、ギャンブル依存はありますが、インターネットゲーム依存症というものはありません。DSM-5を作るときに、そのことについての議論はありましたが、結局、採用されませんでした。





京都大学医学部の村井俊哉氏によると、ギャンブル依存とインターネットゲーム依存の2つの違いは、「お金をかける要素が(ほぼほぼ)あるか、ないか」という違いです。前者のほうが、かなりの高額を短時間でやりとりするのです。そこが問題なのです。





本能的か、合理的か。





問題は、高額を短時間でやりとりすることです。そこが依存症になるか、ならないかのラインに大きく影響してきます。高額を短時間でやりとり、この本能的な領域のものが依存を形成するといいます。ゲームは複雑で長時間のものです。高等な領域のものであり、依存は形成されにくいのです。





ルーレットを回すだけのシンプルなゲーム、つまりカジノは依存になりやすく、ストーリーを追ったり相手の出方をみながら工夫する対戦ゲームなどの複雑なゲーム(古くはインベーダーゲームなど)は、つまりスマホゲームは依存になりにくいのです。





久里浜医療センターの樋口進氏は、酒やタバコについては20歳未満禁止という目安があるが、ゲームにはなかったので、行政が目安を示すのはよい、というご意見のようです。





目安は誰が決めるか?





この条例で、思春期を生きる子どもにとっては、足かせができて動きにくくなったわけです。ですが、破れるものが1つ増えて、自分の怒りを出せるものが増えたということです。これは「いい子」を演じてきた子にとっては良かったことでしょう。





思春期とは親からもらい受けた倫理規範を壊す時期です。この条例が、その起爆力になるかもしれません。親からの規範、これが壊れないと後々たいへんに窮屈な人生になっていきます。





だから医学的には意味のないことであっても、心理学的にはいいことです。それを親が決めずに行政が決めたという、社会的な問題はあるでしょう。





デイトレーダーは依存症にならないのか





高額を短時間でやりとりとなると思い出されるのが、株などのデイトレーダーです。あの人々はそれが依存になっていないのか。





デイトレで売買がどんどん膨らんでいく人は依存症になっている可能性が高いです。治療しましょう。冷静な目でアップダウンを見つめていられる人は依存にはなっていませんが、そっちのほうが少数派のような気もします。これについては、研究を見つけられませんでした。いつか、話しましょう。





子どもにゲームをさせるコツ、その2、その3を見ていきましょう。





一緒にゲームをやる(小学校低学年まで)





親が一緒にゲームをやることです。一緒にやっていると、一緒にゲームを止める時間も設定できます。そうやっていると、子どもも納得するのです。高学年くらいになってくると、子どもも親と一緒にやることをうざく思うようになります。そのときは身を引きましょう。





コツは、低学年でしつけておく。強制していてはしつけられません。しつけというものは、親がそれを見せることで成功するものです。親ができなければ、子どももできません。





ゲーム以外に子どもが好奇心をもつものを理解している





子どもが何に好奇心があるのかをよく分かっていて、それについての提案などを日ごろからしましょう。しかしそれをしつこく言ったり、強制することはNGです。





そうやって子どもと信頼関係を日ごろから作っておくと、親の強制に対してもブツブツいいながら従うでしょう。





オプションの対応





親は好きに子育てしていいのですよ。世の親はゲーム時間を家庭で設定してやらせているでしょう。それでいいのです。それを破ったらぶっ飛ばしていい。





ゲーム時間の調整を行政がやろうとするのでおかしくなる。行政が家庭に入ってくるから、親子関係が変になるのです。つまり、条例は行政が作るものではなく、親が作るべきものなのです。親が作ったものなら子どもたちはそれをぶっ壊す理由も意味も十分にありますから、子どもが自立するためにも効果があります。





ゲーム依存、ギャンブル依存で困っているときは、ソレア心理カウンセリングセンターへ。





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