面接緊張とは違う【面接が怖い】人へのコツ

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愛着障害の人と社交不安症の人では、恐怖(緊張)の持ち方が違います。そのため薬の効き方も違います。社交不安は薬で抑えることはできますが、愛着障害の方の不安は薬では難しいでしょう。カウンセリングが必要になってきます。

社交不安の方もカウンセリングは有効ですがアプローチが違うので、そこを良く分かっている心理士の援助を得られると良いでしょう。

負けないでZARD

就活の応援ソングの上位に入ってくるZARDの歌です。作詞はボーカルの今は亡き坂井泉水。就活では何十社も受ける方はザラでしょう。そのときこのZARDの歌が励みになるといいます。

負けないで、最後まで走り抜けて、ゴールはすぐそこ、という歌う究極のシンプルな応援ソングです。

そのように誰でも面接は緊張するものですが、今回の話は、緊張とは違う恐怖を感じている人の話です。

面接恐怖(緊張とは違う)

面接が怖いとおっしゃる方がいます。この人は面接恐怖症の方なのでしょうか。人前で緊張するというふうにみると、不安障害の中の社交不安症とも思えます。社交不安の人はパニック発作を伴う場合もあります。

パニック発作とは、数分間で強い恐怖が生じるが、30分もすれば納まっていくという経過をたどります。

この方の場合、詳細な成育歴をお聴きして分かっていることがあります。それは愛着障害ということです。愛着障害が社交不安症の人と決定的に違うところは、基本的信頼感の持ち方です。前者の場合は、それが希薄なので、不安や恐怖が掻き立てられています。後者の場合は、それはあるけれど期待通りの結果ではなかった、という違いです。

社交不安ならSSRIの薬で改善はできますが、この人はそうではないので、いくら薬を飲んでも効き目は薄いでしょう。

30代のこの方は、これまで勤めていたところを辞めて転職しようとしています。大学院を出て新卒で入った就活も、面接で苦戦しています。面接が怖いので、話している内容が薄っぺらくなっていったともいいます。

いまは30代で、普通は社会経験が積みあがるので面接への恐怖は減ると思われるかもしれませんが、20代に比べるともっと恐怖だといいます。それは、新卒の時はそれほど社会性は問われないのですが、中途採用になると技術力以上にその人の社会性をじっくりと見られることになるからです。その恐怖です。

普通の人は社会性はある程度もっているので、面接のときにその持っているものを出せばいいだけです。緊張して十分には出ない人もいますが、それでも10%くらいは出るでしょう。

愛着に問題のある人は、社会を体験したという経験がないので、出すものがないのです。ですからとても怖い。中途採用の30代、40代の人が面接で何を問われるのかは、社会とどういうツナガリをもってやっていけますか、ということだからです。会社とは社会の縮図だからです。

社会性が薄っぺらいところでやってきていますので、自分で出すものがないのです。とても怖いでしょう。

そうはいっても、その人々は30年、40年、それでやってきたのですから、自分でなんとか社会性をカバーするために作ってきたモビルスーツ(防護服)はあるのです。だから負けないでほしいと思います。社会性を出そうとかしなくていいので、自分のモビルスーツを脱がなくていいので、演技してもいいので、それは自分ではないかもしれませんが、これまでそれでやってきたのですから、それでいいんですよ。

あえて何か自分を自己主張する必要はないので、負けないで、これまで通りやってください。大きなハンデを背負って面接にでるわけですが、30年やってきたわけですから、そのままでやってください。しっかりと怖がりながら話してきてください。

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