名前を無くした人々とACと愛着障害【未分類の感情に名前をつける】

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名前の重要性を話しています。人は誰しも名前を持っています。戸籍のない人々でさえ名前を持っています。その名前がなくなったら。。。そんな話がキョンシーとかゾンビ一族の話なのでしょう。しかし現実の世界にも気持ちを失った人々が大勢います。今日の話題はそのような人々の話です。

八丈島でもキョンキョンでもないキョンシー

70年代に山上たつひこの「こまわりくん」というギャグ漫画がありました。そこで時々登場したのが八丈島のキョンです。この漫画の影響ではありませんが、後日八丈島に新婚旅行で訪れたとき、キョンを見に行きました。鹿の小型版という感じでした。

80年代にはキョンキョン、小泉今日子がデビューします。今は俳優ですね。あまちゃんの出演は記憶にあるでしょう。デビューは歌手なんですね。

そういう、こまわりくんでもなく、小泉今日子でもなく、今日の主演はキョンシーです。キョンシーは中国版ゾンビです。キョンシーは名前もなんだかカワイイ感じです。ゾンビの中でも可愛く描かれているのでしょう。それをもっと可愛くしたのが、日本の座敷わらしでしょうか。

このへんの系列は一つの家系を作っているように思います。

未分類の感情~名前を無くした人々

未分類の感情とは、ACとか愛着の問題のある人がよく話題にされます。つまり今日のゲスト、キョンシーの話でもあります。キョンシーは額にお札を貼られると、動きがピタっと止まるのです。心理学的に説明すると、名前をつけることで動揺していた気持ちが止まるのです。

名前をつけることにこだわった少年少女文学はたくさんあります。ジブリの作品も名前にこだわっているのでしょう。天空の城ラピュタでは、最後に呪文を叫ぶことで空中に浮かぶ城が崩壊していきます。それほど名前とは大事なものなのです。

「自分のこころの中におきざりになっている気持ちがたくさんある。その気持ちはいったいどういう気持ちなのかよく分からない。未分類の気持ちだから。」そのように話される方がいます。

普通の人は自分の気持ちを分類できています。怒り、不安、悲しみなど、どんな気持ちにも名前がついています。キョンシーは名前がついていないので、お札を貼ってもらうことを待ち望んでいるのでしょう。

ACや愛着障害の人は自分の気持ちをマヒして生きてきた人々です。名前をなくしたキョンシー状態とも言えます。キョンシーがいつもピョンピョンはねるのは、苦しく溜まっていく気持ちに耐えられないからです。ですからその気持ちに、ちゃんと名前をつけてあげるとるピタっと止まる。落ち着くんです。

キョンシーはお札を、実は、待ち望んでいるのです。

その名前は誰がつけるのでしょうか。最終的にはご自身がつける。納得してつけていく。その手助けをカウンセラーがやるのでしょう。カウンセラー側から積極的に名前をつけることもあります。この世界で生きるためには最低限の名前が必要ですから、あえて名前をつけます。

名前がないということは、この世界で生きられないという状況に直面してしまうのです。だからキョンシーにとっては、お札を貼ってもらうことを待ち望んでいるのです。でもそれではホラー映画にならないので人間が曲解して作り直しているだけです。

カウンセラーは、よく相談者を観察して、お札を貼りに行くタイミングをみています。名前をつけるのはとても神経の要る、大切な作業です。カウンセラーの腕の見せ所です。

ACや愛着障害の相談は、ソレア心理カウンセリングセンターへ。

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