時間薬という妙薬【PTSDからの回復】時はいつの日にも親切な友だち

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時間という妙薬は人に与えられた万能薬なのでしょう。時間薬は忘却ということとも密接にリンクしています。また違う物語に書き換えるためにも、時間は必要です。インスタントに仕上げようとすると、突貫で高層ビルを建てるという、どこかの国で聞いたような話になって非常にリスクが高くなります。地道に行きましょう。急がば回れという格言通りに、時間という神様の言うことに従いましょう。

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12月の雨

ユーミン初期の名曲です。ミスリムのアルバムの中の歌です。私のとても好きな歌です。

時はいつの日にも 親切な友だち
過ぎていく昨日を 物語に変える

時間によっていろんな気持ちに整理がついていくということですね。ヒリヒリとしていた思い出が物語に変わって整理がついていきます。

時間という薬

12月に出会った人と別れることになったが、その憎しみや悲しみがなかなか消えない。そのように1年ほど話していた方がいました。胸に憎しみがずっとモヤモヤしていたのです。しかし今はもうすっかり消えてなくなっていると、おっしゃいます。

カウンセリングで十分に話したこともあります。またその人が日常生活を淡々と重ねていったこともあります。まさに時間薬ですね。時はいつの日にも親切な友だちです。

このような歌はたくさんあります。どうしてあるかというと、まさしくそれは本当のことを言っているからです。

時間が物語に変えるというのは、ある物語をまた別の物語にも変えるということです。悲惨な物語を冒険物語に変える、とは斉藤学先生がよく言っていることです。そのように変化していくことでPTSDは治癒していきます。

EMDRなどで強制的に安心感を感じさせるという方法も悪くはありませんが、インスタントに仕上がった安心感はあくまでもインスタント。ですから、EMDRで安心サイドへ振れたら同時に、冒険話に変わるようにカウンセリングを地道にあわてずに進めていくことが重要です。

受動的でいる限り、PTSDは癒えません。時間薬も効いてきません。いつ受動から主体的に撃って出られるか、カウンセラーはそれをじっと待ち続けていますが、しびれを切らしては、そのタイミングを失うでしょう。

釣りに例えれば、釣った魚はすぐにあげては逃げられる。十分泳がせてからあげる、という鉄則があります。カウンセリングは別に、相談者の方を釣り上げるわけではないですが、そのくらい慎重に事を運びなさいという教えと受け取っています。誰から、教えられたか?それはカウンセリングの神様からです。

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