高校の頃と思いますが、本か雑誌で、ゾンビの話を読みました。そこには、これまでのホラー映画を覆すようなゾンビ像が描かれていました。
学校の図書館だったと思いますが、帰りの横浜駅地下街にある有隣堂の立ち読みだったかもしれません。
彼らは、人間社会から離れてひっそりと暮らすために、一回死んでそれから蘇って生きるというのです。人間と切れるために一回死ぬ必要がありました。一回死んでまた蘇るというのは人間ではありません。彼らはゾンビとしてその後の時間を生きたのです。
人間社会では暮らせなかった弱いモノという自覚が彼らにはあります。ですから、人間を襲うなんてことは考えたこともありません。人間から逃げるために、彼らは森深くに逃げ込んで、人間に見つからないようにひっそりと息をしながら生き続けたのです。
これがゾンビ伝説です。パプアニューギニアだかどこかだか、いかにもゾンビが居そうな地域でのフィールドワークのような話でしたので、インチキっぽいのですが、そうやって生きるしか選択肢のなかった人々がいたというのは事実でしょう。
現代でいうなら、自分は弱いと自覚しながら人との交流を避け、社会とできるだけ接点を持たずに引きこもり、ゾンビになるための薬を飲み続ける。どこかで聞いたことのある話ではないでしょうか。
ゾンビは、人間を極度に恐れ身を隠しながら生きる心やさしい人々です。こんなゾンビの生活を4コマ漫画などで描けたらいいなと思っています。ゾンビにはゾンビの日常があって、ご飯も食べてうんこもする。
さあ、ゾンビに迫真に迫りましょう!(笑)