お悩み相談室

ソレア心理カウンセリングセンター

2018.11.01 | YouTube

メンヘラと依存



メンヘラってどんな症状か教えて、と聞かれました。

メンヘラという特別な症状はないでしょうが、そして色々定義はあるのでしょうが、ちょっと考えて、「依存」っぽいことかなと答えました。

次に出た質問が、それは治るの?

治るものもあれば、治りにくいものもあり、治らないものもある、と答えました。

これは、身もふたもない答えかもしれませんが、それぞれに症状を思い浮かべながら答えました。治る症状、治りにくい症状、治らない症状を思い浮かべながら答えました。

かなり自分としては正直に答えているつもりです。

我々のような町中で相談にのっているところには、治る人と治りにくい人がやってきます。そういう人が多い。

治らない人はあまりやって来ません。治らない人は、病院へいく人が多い。なぜならカウンセリングが効かないのです。脳機能の障害の人々が多い。これはカウンセリングでは治りません。

我々はカウンセラーは、カウンセリングが効く人と効かない人も見立てます。(そうだと信じたい。その見立てがないままカウンセリングなどしてほしくないという気持ちも込めています。)そうしないと、お互い辛いだけになりますからね。そんな意味のない時間は回避したい。

それが本音です。

では、治る、治らないはどこで見立てているのか。色々あるのでしょうが、一つには、葛藤の取り扱いパターンです。この人は自分の葛藤をどのように取り扱うのか、取り扱えないのか。立ち向かうのか逃げるのか。

ここは大きなポイントの一つになるでしょう。

この葛藤の取り扱い方を見立てるには、相談者に自由に語ってもらって、どのように物語を紡いでいくのか、その語りに注意深く耳を傾けることが必要です。これが専門家による傾聴です。相談者のこころの構造を見立てながら聴くことを、傾聴と言います。ただ聴いているだけではなく、見立てながら聴いているのです。見立てができれば、治療方針が立てられます。そこまで行くために、傾聴が必要なのですね。

傾聴の中から、相談者のパターンが見えてくる。「傾聴なくして診断なし」とは実にマトを得た名言です。

さて、治る依存、治りにくい依存があるのは分かったとして、依存が治るとどうなるのか。

それは相互依存の状態になるのだと思います。相互依存はコフートが言ったことです。お互いの頑張りを認めながら依存していることです。これは良い共依存と言えます。

共依存が悪いわけではないのです。相互依存なら良いわけです。「人」という字をみると、左から右から相互にもたれかかっているわけです。お互いの様子を見ながらもたれかかっている状態。これが良いわけです。

精神科医である土居健郎の言う「甘え」ということでもあるでしょう。お互いの様子を見ながら甘えあっている。甘やかされあっている。これは親友との関係もそうであるし、夫婦の関係もそうであるでしょう。相互依存になれれば、そのときはもう、メンヘラ卒業です。
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