PTSDの原因と結果(症状)(ソレア心理学ゼミ003)

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PTSDとASDとは、

・心的外傷後ストレス障害 Post-Traumatic Stress Disorder (PTSD)
・急性ストレス障害 Acute Stress Disorder

を省略したものです。

□原因

危うく死にそうになった、重症を負った、暴行・性的暴力をうけた、などの不条理な出来事を体験したことが、原因となります。その体験の形式としては、

1. 【体験した】直接体験したか、その現場を目撃した。
2. 【話を聞いた】家族や友人が体験した話を聞いた。
3. 【仕事で体験した】仕事上で何度も不快感を体験した。災害などで遺体を収集する救助隊員や児童虐待の詳細を聴取する警官や児童相談所職員など。

などがあります。

仕事での体験については、テレビや写真で見たりしたときに感じる不快感については適用されません。あくまでも実際の仕事の現場での体験が原因となります。

□結果(症状)

これらの原因によってどのような精神症状が出てくるかというと、

侵入と3つのK(回避、解離、過覚醒)です。

1. 【侵入】出来事を何度も、突然に思いだす。夢で見る。その体験が再び起こっているように感じる(フラッシュバック)。
2. 【回避】そのときの記憶や感情、それに結びつく場所や物や人を回避しようとする。
3. 【解離】そのときの記憶がない、あるいは曖昧な記憶しかない。ボーっとしている(現実感の消失)、自分を外から眺めている感じ(解離による離人)。恐怖、怒り、罪悪感と自責感、恥などの感情が持続している。活動力が低下して孤立している。
4. 【過覚醒】激しいイライラと怒り。自傷行動。過度の警戒心。驚愕反応。集中困難。浅い眠りが続く。

□持続時間

上記の結果(症状)が1か月以上続くとPTSDと診断され、1か月以内だとASDと診断されます。

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